日経平均株価

唐突ですが、日経平均の上昇が異常です。

今日の終値が29945円。これは、昨年来高値に近い額です。

日本経済は、去年の消費増税で大きなダメージを受け、今回のコロナショックでノックアウト寸前です。

収まる気配のないコロナに、倒産や自己破産、生活保護申請の急増が始まっています。

 

経済の実態を示すはずの株価が、なぜ今絶好調なのか!?

要は、国(年金資金)と日銀(上場投資信託)が、株価対策のために殆ど無制限に市場に金をつぎ込んでいるからです。

 

「日銀に倒産はない。10兆円赤字になっても政府からその分増資を引き受けて貰うだけ」とのアナリストの意見もありますが、赤字の尻ぬぐいは国民です。

また、年金資金は国民の老後を支える貴重な財産です。

この資金の50%を株式投資につぎ込んで、株価が下落したらどうするのでしょう。

 

年金資金は必ず売却・回収されます。そして、最悪の経済状態でも上昇を続ける程巨額の年金資金が売りに回れば、株価の暴落は避けられません。

年金資金の枯渇とGPIFの大赤字による日本(円・国債)の信用下落。

5年後、「こんな日本に誰がした」と言わないように、主権者として我々の政府をキチンと監視・制御することが大事ではないでしょうか。

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武田 哲幸

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